HOME  > サロンド京都の京都案内 > 京都を感じる > 山本龍寿「一珍桑の木染」

サロンド京都では、京都人も知らない「京都の秘密」が見つかります

京都を感じる

京の伝統工芸

京の伝統継承者

京都を味わう

京都の老舗

京都を魅る

京都の春を楽しむ

京都の秋を楽しむ

京都の冬を楽しむ

京都を感じる


山本龍寿「一珍桑の木染」

衣一彩(きぬいっさい)の着こなし
京都工芸染匠会員、理事の山本龍寿。
作品創りのコンセプトは衣一彩(きぬいっさい)」といわれるもので、「衣一彩」とは、「友禅のさし色に左右されないシンプルな単彩色(の逸品きもの)」のことです。

柄と地色を単彩色のコントラストだけで創作。単彩色のきものだけに洒落感のあるきものはもちろんですがフォーマル感のあるきものも創作することができます。地色だけでも着用できるように制作された深みのある地色は、年齢巾も広く、帯、小物などの組み合わせで幾通りもの着こなしが楽しめます。

ページトップへ

 

一珍桑の木染
(いっちんくわのきぞめ)

山本龍寿独自の染色技法に「一珍桑の木染」があります。成長した「桑の木」を燃やして炭にする過程で、木の表面から樹液がしみ出てきます。これが木酢液(もくさくえき)で、この成分を一珍糊に加えると糊に防腐効果を持たせることができます。また水洗時にこの成分を加えることにより素晴らしい発色や冴え、深み、光沢を引き出します。

有機栽培農家の一部では、害虫や雑菌などを寄せ付けない為に畑などに、木酢液を散布するという方法をとられている例もあります。このように、木酢液は防虫、防菌効果などにも優れているほか、植物はもちろんのこと、土などを含めて環境を整える効果をもっており、いわば漢方薬といえるような、極めて自然にやさしい成分です。


ページトップへ

 

一珍染とは
江戸前期の日本画家久隅守影(一陳翁)が始めたといわれている染色技法で、別名「掻(か)き落とし糊」技法とも呼ばれています。通常、友禅の防染にはでんぷん糊(もち米)またはゴム糊が用いられるのに対し、一珍染では一珍糊(小麦粉が主原料)が用いられます。一珍糊は乾くと細かなひびが入り、そこに染料が侵入することで「氷割れ」とよばれる模様を描き出します。手描きの一珍染は、糊状にした一珍糊を糊筒に詰めて、そのまま生地に筒描きし、乾いたのち、収縮した生地を伸ばすことによりひび割れを作ります。偶然的な要素が介在するひび割れのため、二つとして同じものをつくることはできません。



@<一珍糊>
小麦粉に石灰、卵白などを混ぜてつくる。


A青花で描いた図柄の上から糊筒で筒描きをする。


 


B筒描きが完成。乾かす。


C乾いた後、生地をひっぱり細かいひび割れをつくる。この後地染及び友禅を施す。


 


訪問着(上前部分) 葡萄


染帯(太鼓部分) 藤・蔦文様


ページトップへ

 

山本龍寿プロフィール
1947 京都中京区にて山本義信の二男として生まれる
1965 (株)丸福 木村秋義氏に師事
1975 独立
1977 父、義信の50周年記念個展を京都・建仁寺で開催
以後、専門店筋の粋を学び、着る人の美を演出
京都工芸染匠会員。理事

きものの創作では、各部門の伝統産業技術保持者の力を結集し、京有禅のすべての技法を駆使して創作することができます。
今は単彩色のきものの魅力に取りつかれ、新しいきものの姿を追求しています

創作テーマ
□織部 織部のこころを一珍糊で表現、御茶席などにおすすめ
□絞り染御所解 優雅で品格のある伝統的な模様を一珍桑の木染で創作
□茶席
□おしゃれ生紬(生紬・・・玉糸やしけ糸などの節糸を精錬しないまま用いて織り上げた紬地)
□ブラック
□玩具うさぎ

山本龍寿からのメッセージ
生活様式が刻々と変化する中で、変わらないものがあります。
それは永く育まれ、深く積み重ねられてきた「日本人の美感性」であり、自然や文化を愛でる「和のこころ」にほかなりません。
そうした日本の素晴らしい「心」や「伝統文化」を受け継ぎながら現代の情景(シーン)にマッチする新しい感性と個性あふれる「きもの」…。
モチーフを織部焼、御所解、茶席などに求め、ひといろ一色格調高く染め上げています

ページトップへ